ふるさと納税の限度額の計算


大きく3つの計算から構成されています。


①所得税

②住民税(基本分)

③住民税(特例分)




①所得税部分の限度額計算


(ふるさと納税ー2000円)×所得税率



所得税率は、下記参照

https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm


下の例題では10%です。



注意点は、税率の元となるのは所得金額で、収入金額ではないこと。




給与所得者なら、

給与収入(額面)−給与所得控除額=給与所得

給与所得−(社会保険料+保険料控除+医療費控除+配偶者控除+扶養控除+基礎控除等)=課税所得金額



給与所得控除については下記参照


基本計算
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1410.htm


年収660万円未満の場合の計算(一覧)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S40/S40HO033.html#3000000005000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000



例)年収500万円、社会保険料50万円、配偶者あり(年収103万円未満)の場合


給与所得=3,456,800円

所得控除=500,000(社会保険料)+380,000(配偶者控除)+380,000(基礎控除)=1,260,000

課税所得=3,456,800-1,260,000=2,196,000(千円未満切捨)

所得税額=2,196,000×10%-97,500=122,100


加えて復興税が2.1%かかるので、
122,100×102.1=124,600(100円未満切捨)











②住民税の基本部分

(ふるさと納税ー2000円)×10%








③住民税の特例分

住民税(所得割部分)の20%を限度額に①②で控除しきれなかった、ふるさと納税を控除できます。





なので、ふるさと納税限度額の1番のポイントは③です。



簡単に上の例題を使って計算すると、


給与所得は、上と同じく3,456,800円です。


所得控除が所得税と住民税で少しだけ違っていて、

所得控除=500,000(社会保険料)+330,000(配偶者控除)+330,000(基礎控除)=1,160,000

課税所得=3,456,800(給与所得)−1,160,000(所得控除)=2,206,000(千円未満切捨)


住民税=2,206,000×10%=220,600





つまり③特例分の限度額は

220,600×20%の44,120となります。




この金額と①と②の金額の合計を目安に、ふるさと納税をすれば、自己負担2000円以内で収まります。




ふるさと納税が30,000円なら


①(30,000-2000)×10%=2,800円

②(30,000-2000)×10%=2,800円

③(30,000-2000)×(100%-10%-10%)=22,400円


①②③の合計額28,000円控除されます。


2,000円の負担でふるさと納税の全額が控除できる計算です。








次にふるさと納税が100,000円なら


①(100,000-2000)×10%=9,800円

②(100,000-2000)×10%=9,800円

③(100,000-2000)×(100%-10%-10%)=78,400円



ただし、③の限度額は上述の通り、44,120円なので、

①②③の合計額63,720円控除されます。





つまり、100,000円のふるさと納税をしても全額控除されません。








計算は複雑ですが、③の特例分を意識すると概算しやすいです。







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プロフィール

YUKI

Author:YUKI
公認会計士・税理士
(大阪出身で、現在は滋賀在住)

新卒で銀行に行くも、あまり合わなくて、公認会計士に。

東京で上場企業の監査をした後、
今は京都の税理士法人で主に中小企業の税務、社会保険、株価の算定等をしています。

中小企業の経営者の良き相談相手になることを日々考えて仕事しています。

法学部卒なので、法律も少しかじっています。


<好きな言葉>

「楽しくないことでも楽しんでいきたい」

生きてるとイヤなことがいっぱいありますが、心の持ち様で明るく笑い飛ばせればいいなと思ってます。


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